デザインの雰囲気に合ったフォント選びって難しいですよね。
フォントの選択肢が多すぎるため、どれを選べば良いのか迷う人も多いと思います。
また、探し出すのに時間がかかることも・・・。
グラフィクデザインやWEBデザインにおいて、適切なフォントの選定はデザインの印象を大きく左右します。
特に欧文フォントは、ロゴ制作や広告デザインには、欠かせない要素です。
この記事では現役デザイナーが、ロゴ作成にも役立つ、おすすめの欧文フォント10種類を、ゆるっとご紹介します。
フォント選びの際にお役立てください。
1. Helvetica
Helveticaは、20世紀を代表する有名なサンセリフ体(装飾のない文字)フォントです。
デザインのシンプルさと読みやすさから、世界中で幅広く使用されており、特に企業ロゴや公共サイン、印刷物、ウェブデザインなどで非常に人気があります。
また、その人気から「世界で最も愛されている書体」とも言われています。
特にモダンで洗練されたデザインを求めるデザイナーにとっては、必須の選択肢の一つとなっています。
2. Times
Timesは、世界中で広く使用されているセリフ体(文字の端に飾りがある)フォントのひとつです。
特に新聞や書籍などの印刷物で長年使用され、読みやすさとクラシックな印象を兼ね備えたデザインが特徴です。最も有名なバリエーションはTimes New Romanです。
紙媒体のために設計されたフォントのため、特に小さなサイズでも文字が読みやすく、本、新聞、雑誌などのテキストが多い印刷物に適しており、その可読性の高さから時代を超えて愛されるフォントです。
3. Futura
Futuraは、幾何学的なサンセリフ体フォントで、20世紀初頭のデザインに大きな影響を与えた代表的なフォントの一つです。
そのモダンでクリーンなデザインは、特に広告、ブランドロゴ、ポスター、パッケージデザインなど、視覚的に強調したい場面でよく使用されます。
VolkswagenやSupremeのロゴで採用されているので、見たことのあり人も多いかと思います。
クリーンで無駄のないデザインを求めるデザイナーにとって、必須のフォントといえるでしょう。
4. Avenir
Avenirは、フランス語で「未来」を意味します。
このフォントは、クラシックな幾何学的デザインのフォントと、より人間的で柔らかな要素を組み合わせたバランスの取れたデザインが特徴です。
モダンなデザインや視覚的な美しさを求めるシーンで広く使用され、ブランドロゴ、広告、ウェブデザインなど、さまざまな場面でその柔軟性を発揮します。
シンプルさと親しみやすさを兼ね備えたフォントとして、現代のデザイン界で非常に人気があります。
5. Garamond
Garamond(ガラモン)は、クラシックなセリフ体フォントのひとつで、エレガントで伝統的な雰囲気を持ち、特に長文のテキストに優れた可読性の高さで知られています。
新聞や書籍だけでなく、ビジネスやアカデミックな場面でも多用され、フォーマルな印象を与えるために最適です。
長文でも読みやすく、伝統的な雰囲気を求めるプロジェクトに欠かせないフォントです。
また、16世紀のルネサンス期に作られた活字のデザインに由来しており、歴史的な価値と洗練された美しさを兼ね備えています。
6. Didot
Didotは、18世紀に生まれたクラシカルなセリフ体フォントであり、現代でもファッション業界や高級ブランドで広く使用される洗練されています。
太さのコントラストが強調されたデザインと、シャープで直線的なセリフが特徴で、特にラグジュアリーな印象を与えたい場面で非常に効果的です。
クラシカルな美しさとモダンな洗練さを兼ね備えたDidotは、エレガントで上品なデザインに仕上げたいときにぴったりのフォントです。
7. Trajan
Trajanは、古代ローマの威厳と歴史的な美しさをそのままタイポグラフィに反映させた、セリフ体フォントです。
歴史的なテーマや文化的なプロジェクトでの表紙デザインやタイトルに適しており、特に高級な印刷物やアートブックなどでよく使用されます。
クラシックでありながら、時代を超えた魅力を持つTrajanは、視覚的に強い印象を残し、重厚感と高級感を伝えるための強力なツールです。
8. DIN
DINは元々、標識や技術文書など、機能性が重視される用途向けに作られたため、視認性や実用性が求められるデザインに最適です。
例えば、交通標識、産業用デザイン、製品ラベルなどで広く使用されています。
シンプルながらも力強く、未来志向のイメージを与えることができます。
現在ではロゴデザインや広告、モダンなウェブデザインなど、さまざまな分野で広く利用されています。
工業的な背景を持ちながらも、スタイリッシュで時代を超えた魅力を持つフォントです。
9. Copperplate
Copperplateは、クラシカルで洗練された大文字フォントで、特にフォーマルな場面や高級ブランドに適しています。
そのシャープなセリフ(装飾)と均一な文字幅が、洗練されたエレガントなスタイルを持つため、結婚式、パーティー、イベントなどで使用される招待状やプログラムにぴったりです。
また、小文字と大文字のデザインが、ほぼ同じなのも大きな特徴です。
伝統的でありながらも、現代的な高級感を演出できます。伝統と高級感を求めるデザインに最適なフォントです。
10. Snell Roundhand
Snell Roundhandは、伝統的なカリグラフィーを基にしたエレガントでフォーマルな筆記体フォントで、ラグジュアリーなイベント、ブランドロゴなどに頻繁に使用されます。
例えば、その美しい曲線と流れるようなエレガントな雰囲気は、結婚式の招待状や高級ブランドのロゴ、イベントの印刷物などにぴったりです。
また、手書きのような自然な感じを維持しつつ、非常に読みやすいというのも大きな特徴です。
17世紀後半のカリグラフィーを元に、現代的で実用的なフォントに仕上がっています。
まとめ
ロゴデザインにおいて、フォントの選択はブランドの印象を大きく左右します。
今回ご紹介したフォントは、使いやすく一般的なものばかりなので、フォント選びに迷ったときに、この10種類のフォントを思い出してみてください。
そして、あなたのデザインを引き立たせるようなフォントを探してみてくださいね。
読んでいただきありがとうございました。
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